グレイン(穀物)フリーと拡張型心筋症に関する栄養士の言葉

親愛なる全てのペットの飼い主様に

動物栄養士の観点から、現代のライフスタイルはペットフードを策定する上で重要な要素です。人間と犬が長い間一緒に暮らしてきた後、犬は人間と食生活のパターンを持つように進化して、例えばデンプンへの消化の度合いが高まる等、彼らの生理機能が変化しています。犬は雑食動物のようなもので、特に家庭の小型犬品種は二度と狩りをしません。主に都市に住み、殆どの時間を屋内で過ごす犬には日々の生活に必要なホリスティックでバランスの取れた食事と栄養源が必要です。

医学的な栄養療法によるとホリスティックな栄養処方は“グレインフリー”という単一の主張よりもはるかに重要です。注意深く材料を調査・計算し配合させた、穀物配合ペットフードも高い栄養価を提供する事ができます。ペットオーナー、消費者、ペットショップを問わずペットの世話をする人には、全ての材料の機能的メリットを理解する為の正確で完全な情報を提供せねばなりません。


例えば、米とオートミールはどちらも栄養価の高い繊維を含んでおり、穀物植物の一部であり、十分な‘βグルカン’を提供でき、犬の腸管の健康をサポートする低アレルゲン機能を備えています。


適切なペットフードをみつける方法は?


2019年半ばに、アメリカ食品医薬品局(FDA)は特にグレインフリーの乾燥ドックフードは、犬のDCM(拡張型心筋症)と相関関係があると報告しました。まだ更なる研究と検査を必要としますが、それは既にペットのオーナーやペットショップの間で大混乱を引き起こしています。


食餌習慣:祖先(伝来)の食事療法 V.S.モダンダイエット


穀物不使用のペットフードと穀物配合ペットフードの主な違いは、穀物を含まないペットフードの成分には主に、さつま芋、ジャガイモ、ひよこ豆やレンズ豆等の豆類が含まれており、より健康的として売り出されている点です。この超トレンドは「犬は雑食動物では無く、肉食動物であり、穀物ベースの炭水化物を与えるべきでは無い」という祖先伝来の理論から来ています。しかしながら、ジャガイモやさつま芋等の材料は、根や茎に基づく原料や、豆に基づく原料にも炭水化物が含まれております。グレインフリー食品は高タンパク質源と異なるのに対して、穀物配合ドライフードは優れたタンパク質源を供給する事もできます。総合栄養での包括的ケアは、穀物を含まないという一つの主張よりもはるかに重要と言えます。


もう一つの主要な懸念は、FDAが調査したこれら総てのグレインフリーのペットフードに関し、非常に高い比率のペットフードがかなりの「豆類」(エンドウ豆 及び/又は レンズ豆を含む、又他の豆類の複数が組み合わされたものが、原材料表で最初の脂質より前に表記されています)を含んでいる事です。これは “豆科植物が、総タンパク質含有量を増やすために使用されており、必要な動物性タンパク質が不足している。一方で、豆科植物は特定の抗栄養因子(ANF)及び/又は食品からの犬の栄養吸収を妨げる抗原を含んでいる可能性がある”という仮説を提起するかもしれません。 タウリン欠乏症は品種差があると一般的に認識されており、その症状もまたDCM(拡張型心筋症)です。その為、グレインフリーの豆科植物ベースのドックフードと犬のDCM(拡張型心筋症)の関連性は、その相関関係を調査する為に更なる研究を必要とします。


*知識:ビートパルプ(副産物)は、犬がタウリンを吸収するのを阻害する事が知られているので、避けるべきです!


一般的な穀物成分の代替品は、ジャガイモ、さつま芋、ひよこ豆、レンズ豆です。これらは潜在的な抗原及び抗栄養因子を含んでいます。人間には優れたタンパク質源を提供しますが、消化が敏感なペットには良い選択とは言えません。


健康問題は医療栄養療法の需要を促進する


REAL POWERの医療栄養療法によると、全ての成分には長所と短所がある為、私共は健康に悪影響を及ぼす可能性のある成分は使いません。


病気や健康問題には、例えば毒性・大気汚染・水質汚染・薬物の乱用・予防接種や抗生物質・運動不足や栄養失調など、考慮すべきもっと多くの要因があります。病気を引き起こすには、更に多くの理由があります。ペットがますます人間と同様の健康問題に直面している為、動物栄養学者としてのREAL POWERはこれらの全ての要因を考慮して、私共の配合の成分と栄養素を慎重に選択致しております。健康への関心が高まる中、自然でホリスティックな食事療法が薬物療法に取って代わり、ペットの健康状態をどのように治療するかに影響を与える事でしょう。


実際に、ペットが健康上の問題の兆候を示している場合、猫や犬の食習慣は問題の所存を示す可能性が非常に高くなりますが、彼らの食生活を変える事がマーケッティングトレンドの外部の影響であってはいけません。


機能性ペットフードは予防的ヘルスケアを目的としており、全ての栄養サプリメントはペットの健康状態に役立つように特別に使用されています。

 

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